日常のストレスケア

ストレス対策のポイント

腹をたてない
腹をたてることは心にもからだにもよくない

ストレスがあるから腹をたてるのでしょうが、腹をたてること自体がストレスになります。イライラするだけでなく、血圧が上がり、自律神経に影響し、食欲もなくなります。腹をたてることは心にもからだにもよくないわけです。

あとから後悔することに

また、腹をたてて、あまりめちゃくちゃな振舞いをすると、あとで収拾するのもたいへんです。あやまりに行かなくてはならなくなったり、それ以後人間関係が悪くなって、対人的なストレスを長く背負いこむことになるかもしれません。

本当に腹をたてなければならないことはそうあるものではない

本当に腹をたてなければならないことは、私たちの日常生活では一生の間にそう何回もあるものではないと思います。
腹はたてないのがいちばんです。

不安を受け入れる
不安の種は尽きない

「ガンになったらどうしよう」「仕事で失敗したらどうしよう」「将来、生活に困るんじゃないか」「勉強していないところが試験に出たらどうしよう」など、不安の種は人生にはいくらでもあり、それを強く感じている人も多いことでしょう。

不安は常にあるもの

しかし、不安というものは人間が生きていくうえで常にあるもので、これを取り去ることはできません。不安があるということは人間らしいことなのです。不安がない人間がいるとすれば、仙人やよほどの聖人のような人か、ずいぶん非人間的な人ということになるでしょう。クルマを運転している時「事故を起こすかもしれない」と思うからこそ慎重に運転し、不安というものを知っているから、人に対して配慮もできるのです。

あるがままに受け入れる

不安はあるがままに受け入れてしまうことです。不安のない状態になろうとすると、ますます不安にとらわれてしまいます。不安を抱いたままでも、とりあえず、自分のやるべきことに取り組んでいくようにしたいものです。

少しずつライフスタイルをつくっていく

不安を受け入れる、それから目先にこだわらないということなどは、療法的なライフスタイルといえます。これらのライフスタイルで生きていければ、ストレスはだいぶ少なくなるはずです。「それができれば苦労しない」「性格なんだからしかたがない」という声も聞こえてくるように思いますが、そういうことにこだわるのを、まずやめてみませんか。今の自分をまず、受け入れ、そこから少しずつ、ライフスタイルをつくっていくようにしてみるとよいと思います。